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スコットランドとのおつきあいがはじまって40年
稲富孝一氏は元サントリーチーフブレンダー。輿水精一チーフブレンダーの元上司であり、あの「響17年」の開発者です。1968年には、スコットランドのヘリオット・ワット大学に留学、醸造学の基礎研究で博士号を取得しています。2000年にサントリーを退社されたのですが、その後もスコットランドへの思いは断ち難く、現在、グラスゴー大学の客員研究員として、スコッチウイスキーの産業史を研究していらっしゃいます。スコッチ業界にも知己が多数。氏ほど、スコッチを語るに相応しい人がいるでしょうか。
スコッチノートは、2001年から連載を開始した、バランタインウエブサイトの人気ページ。研究者らしい緻密な事実調査はもとより、写真もクレジットのあるものを除き、ほぼご本人による撮影、というこだわりです。グラス片手に、じっくりとお楽しみください。

2012年4月掲載
第67章 厳冬のウイスキー・フェスティバル - リンシェーピン
ヨーロッパ各地でウイスキー・フェスティバルが盛んである。中でもスウェーデンには、3大フェスティバルと言われる・・・
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(次回第68章は2012年6月掲載予定)
- 第67章 厳冬のウイスキー・フェスティバル - リンシェーピン
- 第66章 リバプール − その2
- 第65章 リバプール − その1
- 第64章 チャールズ・ドイグ
- 第63章 ドランブイ・ストーリー − その3 ドランブイの今
- 第62章 ドランブイ・ストーリー − その2 ブランド形成期
- 第61章 ドランブイ・ストーリー − その1 ボニー・プリンス・チャーリーとドランブイ
- 第60章 エリスケイ−ウイスキー・ガロアの島
- 第59章 新マスター・ブレンダーがやってきた
- 第58章 アーブロースとグレンカダム蒸溜所
- 第57章 製麦の伝統と革新
- 第56章 アイリッシュ・ウイスキー − その6 ロンドンデリーの旧蒸留所
- 第55章 アイリッシュ・ウイスキー − その5 ブッシュミルズと旧コールレーン蒸留所
- 第54章 アイリッシュ・ウイスキー − その4 クーリーとベルファーストの旧蒸留所
- 第53章 アイリッシュ・ウイスキー − その3 タラモアとキルベッガン
- 第52章 アイリッシュ・ウイスキー − その2 ダブリン
- 第51章 アイリッシュ・ウイスキー − その1 ミドルトン蒸留所
- 第50章 ヘリオット-ワット大学
- 第49章 キルマリッド・ブレンド・ボトリング・プラント
- 第48章 ロブ・ロイ・マグレガー
- 第47章 ロッホ・カトリンとグラスゴーの水
- 第46章 ロッホ・ローモンド(Loch Lomond)とリーヴェン(Leven)川
- 第45章 スマッグリング(Smuggling)の話 - その3
- 第44章 スマッグリング(Smuggling)の話 - その2
- 第43章 スマッグリング(Smuggling)の話 - その1
- 第42章 ヨーロッパのウイスキー・フェスティバル
- 第41章 ローランド・ウイスキー - その2
- 第40章 ローランド・ウイスキー - その1
- 第39章 スコッチ・ウイスキーの香味表現 - その2
- 第38章 スコッチ・ウイスキーの香味表現 - その1
- 第37章 ケルトの兄弟−ウェールズとそのウイスキー - その2
- 第36章 ケルトの兄弟−ウェールズとそのウイスキー - その1
- 第35章 オークニーとスキャパ蒸溜所を訪ねて - その2
- 第34章 オークニーとスキャパ蒸溜所を訪ねて - その1
- 第33章 ニュー・ディスティラリー・チャレンジ
- 第32章 計重と計量(Weights and Measures)
- 第31章 プルーフ(Proof)
- 第30章 自由とウイスキー
- 第29章 ノーザン・モルト
- 第28章 モレイ(Moray)地方とウイスキー
- 第27章 ダフタンとグレンフィディック蒸溜所
- 第26章 スペイサイド
- 第25章 アイラとラフロイグ物語
- 第24章 幻のウイスキー・タウン−キャンベルタウン
- 第23章 シェリーウッドの故郷を訪ねて−その3
- 第22章 シェリーウッドの故郷を訪ねて−その2
- 第21章 シェリーウッドの故郷を訪ねて−その1
- 第20章 グラスゴーのパブ−その2
- 第19章 グラスゴーのパブ
- 第18章 パースとウイスキー
- 第17章 スコットランドの樽の歴史
- 第16章 グラスゴーとウイスキー
- 第15章 グレーン・ウイスキー−その2 Coffeyから現代まで
- 第14章 グレーン・ウイスキー−その1 A.Coffeyまで
- 第13章 エジンバラとウイスキー
- 第12章 Pot蒸溜-その3
- 第11章 Pot蒸溜-その2
- 第10章 Pot蒸溜-その1
- 第9章 スコットランド国家の成立:AlbaからArbroath宣言まで
- 第8章 モルトウイスキーの醗酵
- 第7章 モルトウイスキーの仕込
- 第6章 スコットランド人の起源
- 第5章 製麦
- 第4章 大麦
- 第3章 アイラ島とアイラ ウイスキー・音楽祭
- 第2章 Peatの話
- 第1章 スコットランドの地理と気候










スコットランドとのお付き合いが始まってから30年以上になった。初めてスコットランドを訪問した時はジャンボジェット機が導入される前で、羽田からアラスカ経由のロンドンまでの所要時間は17時間、ロンドンから乗り継いだヴァンガード機は随分ガタガタする4発のプロペラ機だった。着いたエジンバラ空港のターミナルは木造の平屋建て、周りの麦畑が6月の陽光に揺れていた。この時から5年間、エジンバラのヘリオット-ワット大学で醸造関係の基礎研究に携わったが、傍ら蒸溜所での調査研究や実習の機会も得た。
又味の研究は"飲むに如くはない"と、多数のシングルモルトやブレンドを、パブ、バー、自宅等ところ構わず片っ端から飲んでいたが、この自分の鼻と舌をウイスキーにどっぷり漬けて覚えた香味の記憶は、後にブレンダーになった時に実に貴重な財産として役立った。帰国後もヘリオット-ワット大学の委員会やMorrison Bowmore 社の仕事でスコットランドとの関係は続き、正に第二の故郷となってしまった。
2001年4月
・1936年兵庫県生 大阪大学理学部化学科卒
・サントリー(株)入社
・Heriot-Watt大学(Edinburgh)PhD
・サントリー(株)のチーフブレンダー、
取締役洋酒研究所長、
Morrison Bowmore Distillers社
(Scotland)取締役等 を歴任
・現サントリーホールディングス(株)社友
・日本スコットランド協会会員
・Keepers of the Quaich会員