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稲富博士のスコッチノート



前回にも述べたように、150年前に世界No.1の地位にあったアイリッシュ・ウイスキーはその後急速に衰退、20世紀に入ってから業界は集約化に生き残りをかけた。このため1966年から1987年の間アイリッシュ・ウイスキーのメーカーは・・・

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スコットランドとのお付き合いが始まってから30年以上になった。初めてスコットランドを訪問した時はジャンボジェット機が導入される前で、羽田からアラスカ経由のロンドンまでの所要時間は17時間、ロンドンから乗り継いだヴァンガード機は随分ガタガタする4発のプロペラ機だった。着いたエジンバラ空港のターミナルは木造の平屋建て、周りの麦畑が6月の陽光に揺れていた。

この時から5年間、エジンバラのヘリオット-ワット大学で醸造関係の基礎研究に携わったが、傍ら蒸溜所での調査研究や実習の機会も得た。又味の研究は"飲むに如くはない"と、多数のシングルモルトやブレンドを、パブ、バー、自宅等ところ構わず片っ端から飲んでいたが、この自分の鼻と舌をウイスキーにどっぷり漬けて覚えた香味の記憶は、後にブレンダーになった時に実に貴重な財産として役立った。帰国後もヘリオット-ワット大学の委員会やMorrison Bowmore 社の仕事でスコットランドとの関係は続き、正に第二の故郷となってしまった。   -2001年4月-

稲富孝一(著者写真)
  • 1936年兵庫県生 大阪大学理学部化学科卒
  • サントリー(株) 入社
  • Heriot-Watt大学(Edinburgh)PhD
  • サントリー(株)のチーフブレンダー、
      取締役洋酒研究所長、
      Morrison Bowmore Distillers社
      (Scotland) 取締役等 を歴任   
  • 現サントリーホールディングス(株) 社友
  • 日本スコットランド協会会員
  • Keepers of the Quaich会員 

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